空想(そらをおもう)

『少年少女飛行倶楽部』加納朋子

中学1年生の海月が幼馴染の樹絵里に誘われて入部したのは「飛行クラブ」。メンバーは2年生の変人部長・神、通称カミサマをはじめとするワケあり部員たち。果たして、空に舞い上がれるか!?私たちは空が飛べる。きっと飛べる。かならず飛べる。空とぶ青春小説。

”中学生が空を飛ぶ、底抜けに明るい青春物語”(作者あとがき)

単行本が出たときに買ってはいたのだけれど積んだまま、今回文庫版で読んだ次第。

一癖も二癖もある連中が集まった飛行倶楽部、無事飛び上がれるか。

若者が空を目指す物語ですからハズレるわけないんです。面白いです。
中学生が空を飛ぶのはなかなか難しいですから*1活動報告書を書くためにトランポリンで”跳んで”みたりと、夢の飛行には程遠い

主人公くーちゃんのママがいい味出してます。

今季一番です。まぁ好き嫌いはありましょうがぜひ。

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

*1:これが高校生くらいなら、エスパー魔美『俺たちTONBI』のように人力飛行機制作、なんてこともできようが。まぁ資金的、責任的にも厳しいよね