ツッコみ所多し(あしたの…)

幸恵(仮名)「お頭ときたら、くる日もくる日もカビと電子臭がただよう薄暗い部屋に閉じこもってエースコンバットをしたりやらしいゲームをしたり無限回廊をしたり…。
たまに明るいところへ出るかと思えば、そこはまぶしいほどの照明にてらされたブックオフという檻の中―――
微妙に古本屋らしからぬ無臭感がたちこめた店内で妙に元気のいい店員に声をかけられ探している本がありそうな所に補充用の本を平積みされながら探偵や狩人みたいに血眼になってお宝を探すだけの生活…しかも、心はまだどんどん本を手に入れようとしているのに、出費ををおさえるために食べたいものも食べず、飲みたいものも飲まず…。みじめだわ、悲惨だわ、青春と呼ぶにはあまりにも暗すぎるわ!」


お頭 「ちょっと言葉が足らなかったかもしれねぇな…。俺ぁ、負い目や義理だけでやってるわけじゃないぜ。引篭もりが好きだからやってきたんだ
お幸ちゃんのいう青春を謳歌するってこととちょっと違うかもしれないが、燃えているような充実感は今まで何度も味わってきたよ…薄明かりの部屋の中でな…。そこいらの連中みたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない…、ほんの瞬間にせよ、まぶしいほどまっ赤に燃えあがるんだ、そしてあとにはまっ白な灰だけが残る…燃えかすなんか残りやしない…まっ白な灰だけだ
そんな充実感は引篭もる前にはなかったよ
わかるかいお幸ちゃん。負い目や義理だけ引篭もってるわけじゃない、一人が好きなんだ
死にものぐるいで寂しさ噛み締める充実感が、わりとおれ、好きなんだ」



いや、ダメだろう。(笑)
何を言ってるんだお頭。

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