父いずこ

海外で行方不明になった父親を捜すための渡航費を稼ぎたい女子高生・美波はさまざまなアルバイトに手を出し、事件に巻き込まれる。
隣りに住むちょっといじわるな大学生・修矢とは会えばケンカしてばかりの間柄だが事件に巻き込まれ美波が困ったときには彼は見事な推理力を発揮して助けてくれる。
美波の友達にあちこちに顔が利くお嬢様西園寺かのこや江戸っ子気質の美形・立花直海など。
もともと富士見ミステリー文庫らしいので気楽に読める。ミギーさんの表紙絵も可愛いよ。


なんとなくおーむかし読んだ赤川次郎さんの青春ミステリを思わせます、なんとなく、ね。


天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

龍の館の秘密 (創元推理文庫)

龍の館の秘密 (創元推理文庫)

砂の城の殺人 創元推理文庫

砂の城の殺人 創元推理文庫

ただよくわかんなかったのは、家計が特に困窮しているわけでもなく、おそらくかのこも援助してくれる状況ではあるけど母親を説得(自分でこれだけやれますよってことを示すため)するためにこの娘はバイトをするわけだ。
でも父親が失踪して5年も経ってるんだよな、探したかったらできるだけ早く行った方がいいのでは、とは思う、ま、5年前だと美波11歳だけどね。


上の三冊で一応父親の手がかりが掴めたが、なんと父親は…!、という引き。シリーズはもう一冊出ているようですが。

手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)

手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)