猫の尻尾も借りてきて』の作者久米康之 (以下QUMAYさん)さんのブログ『猫の交差点』でQUMAYさんセレクトの本をプレゼントしてくださるイベントが開催されました。
ここはそのイベント参加者の私がさんざ空回りした記録であります。
現在『猫の尻尾も借りてきて』は大変入手しづらい状況にあると思います。『猫の交差点』内ではちょくちょくこういったイベントが開催されていますし、QUMAYさんにお願いしたらあるいは、ということもあるかもしれません。もし、『猫の尻尾』をお探しなら当たられてみたらいかがでしょう?
(上記の情報は当『星になるまで』の最終更新日までは有効である、と思います)

このイベントのルール、出品リストについては以下のリンクを参照してください。
イベントルール
出品リスト、は削除されてますね・・・。えっと、計100点の作品がリストアップされていました。
またゲームの流れも『猫の交差点』の該当記事を参照してください。ここはあくまで1参加者としての側面のみの記録ですので。


1st DAY

リスト中に『はるかリフレイン』がありました。僕はひそかに狙っていたのですがイベント開催直前にQUMAYさんが紹介記事を載せてしまいます。
まずい、これではこの作品を欲しがる人が増えてしまう、と抗議のコメントを入れたのですがこれが裏目にでてしまいます…。

※さしあたって何故だか3人の趣味は同一、狙いも全く同一、としておきます。Aほとんど出番無し Aってどんなんだっけ?18禁ゲーとアニメが好きっで吸血鬼の下僕

慌てて口を押さえるAに
「ちぃっ、!! 馬鹿野郎、あっさり引っかかりやがって…」 歯軋りする御頭。
「今のはしょうがないんじゃないの?」ともう一人。
諸事情により一時手を組むことになった三人だ。
皆で覗き込んでいるディスプレイにはエクセルの表が展開されている。「読みたい度」「入手性」「所持=0/非所持=1」「葉書」「レコード店売上」「有線リクエストランキング」などの項目があり最後に「総合」の項がある。先程第一回パラメータ入力を終え並び替えたばかりなのだ。その結果一番上に『はるかリフレイン』がある。リストに従って入札ポイントを仮入力した直後に出たこの記事に思わずAが声を上げてしまったのだ。
しょげるA。薔薇は活き活きしてるがコイツは萎れている。
一人がとりなすように、
「ほら、『備考』項をみてごらんよ。"記事あり、コメントで興味を表明"とあるだろう。ちゃんと調べていた人なら僕たちがこれを狙っているのはもうバレてたんだ」
「検分してなかった奴も居るに違いない。念押しすることはなかったんだ」
「それはその通りだ。そこでなんとかふぉろー、尻拭いだよ、しなければならないわけだが。どうしたもんだろう……、よし」
すなわち。

「僕たちは『はるかリフレイン』を狙っています!!」宣言
「なっ?わざわざ大声で言い立ててどうすんだよ?」
「……?」
「これくらいしか打てる手はないもの。"狙っている"と言っただけで"入札する"とは言ってないから後で言いぬけることもできる。この掟では黙ってるのが圧倒的に有利だ。それでも他人の狙い目を制するならこちらの意思を出していかなきゃ。ま、今回は事故もあってこうしたけど、できるだけ情報は出さないほうがいいかもね。
僕達だってユキノさんが『リリアンと…』を持ってることは知ってるし、んもどらえ氏は麻耶さんの本たぶん既に持ってる。本格推理モノを狙うなら彼が既に読了済みのものを狙うべきだと思う。もしかしたらアシモフを狙ってくるかも知れないが、この本なら僕達は持ってる。でも、んもどらえさんはそのことを知らないはずだ。アシモフにポイントを使ってくれるならむしろ助かるとも言える。」
「でも、前回、俺があしもふ贔屓と知って辞退しようとしたぜ。今回は遠慮するかも知れねぇな。根が優しいからな」
「う〜ん、それでも彼は小説中心に狙ってくるのは間違いない。SF小説ではゆきのさんとんもどらえさんが立ち塞がることになる。できれば彼にはミステリに注力して欲しいけどね。今回はミステリはあまり狙っていないから。そしてゆきのさんには大原まり子をゆえさんと争ってもらう、と。もひとつ眉村卓をんもどらえさんと争ってもらえれば言うこと無し。隙を突いて僕らはあれ(※とあれに力を注ぐ。
コミックはゆえさんと対決だね。怖いよ、彼は。まともにぶつかったら負けるね、確実に。だから勝負は避けたいけど狙いがカブってるような気がするなぁ」
「『マイナス・ゼロ』はどうする?」
「ん?」
「『マイナス・ゼロ』さ。欲しいんだろ、文庫版?」
「そりゃ欲しいさ、だがそこに割けるポイントが残るだろうか?中途半端に入れるならいっそ潔く諦めたほうが選択の幅が広がる。文庫なら図書館で借りてもいいんだ。それにユキノさんが手に入れてないのに僕らが手にするわけにはいかないよ。お中元のときに彼女はできたはずなのに『マイナス・ゼロ』を手に入れなかった。僕は彼女に敬意を表するっ!表さなければならないっ!!」
「彼女には負い目があるからな、あの『ハートのタイムマシン』の一件」*1

「それは久兵衛が都合したと聞いてるが」
「そりゃそうだけど僕らが行動した結果じゃないからね、結局僕達ゃユキノさんには頭が上がらない、と」



(夜が明け始める)
「そんなにうまく事が運ぶだろうか?」
「行かないだろうねぇ。結局情報が不足してるからねぇ」
「そうだよねぇ。参加者のブログ巡って情報を集める?好みとか傾向とかさ」
「いや、でも病院ネット回線ないし…」
「……」
「……」
「……」
「ま、いっかなるようになるさ。んじゃ今日は解散、もとい、合体」

*1:僕は前回のイベントでユキノさんが欲しがっていた『ハートのタイムマシン』を横からかっさらう、というかなり卑劣なことをしております。あと吉崎さんのコミックも奪っちゃいました。ほんとすみません。