その作家さんを読むきっかけとなった一冊。つまり最初の1冊ですね。

宮部 みゆき『淋しい狩人』 (新潮文庫) (文庫)
書店で新潮文庫版が平積みにされたいたものを買ったから、97年の2月〜3月くらいだと思います。10年くらい前ですね、わりと出会うの遅かったかも。
売れてる作家さん、という認識も無く『目立つところにあって(平積み)、たまたま手にとって背表紙の紹介文に、『古本屋』『ブッキッシュ』という単語があり、"短編集"であった』から購入しただけなんです。
古本屋を営む男性とその孫を主人公、彼らの周りに起こる本にまつわるささいな事件。
これといったクセも毒もなくすんなり読めて、
→『魔術はささやく』→『スナーク狩り』→『レベル7』→『火車』→…あたりまでは順番覚えているんだけど、ま、『火車』を読んじゃったら一生お付き合いするしかないでしょう。
とは言え、『模倣犯』の展開がやりきれなくて挫折したままなんですが…。


東野圭吾『分身』(文庫)
2年ほど前、2週間程度の海外出張のお供に購入。
このときはできるだけ荷を少なくしようと持っていった小説が『天狗風』(宮部みゆき)、『13階段』(高野和明)とこの『分身』の3冊のみ。
が、行きの飛行機の中で読み終えてしまう。
なんというか「おもしろくなりそうだったのにそのまますぅ〜っと終わっちゃった」感が強くて。
仕事終わっても周りはジャングルでやることもなくこの3冊を繰り返し読んだのですが、『分身』一番軽かった。はっきり言えば○○○○○。
「こりゃ縁が無かったかもしれないねぇ」
で、このあいだドラマ『ガリレオ』特集で再び東野さんに挑戦してみたんだが…、
「やっぱりご縁が無いかもしんない」
『分身』→『探偵ガリレオ』→『予知夢』→×(?)


以下、たぶん、最初に読むべきものを外しちゃった作家


アーサー・C・クラーク
『2061年宇宙の旅』(ハードカバー)
『幼年期』でも『ランデブー』でもましてや『2001年』ですらなく、『2061年』。
なぜこれから読んだか、というと図書室にこれしかなかったから。
たぶん、当時は映画『2001年』も未見だったはず。
『2061』→『10の世界の物語』→『2001』→『2010』→…
そうなんだよ、『2010』の吹き替え版が観たいんだよなぁ、これも確か月曜ロードショー。


アーサー・コナン・ドイル
『列車消失事件』(ハードカバー)
『ホームズ』シリーズではなく、こちらが初ドイル。
秋田書店から古典ミステリを子供向けに訳したシリーズが出てたんですが、その中の1冊。
もちろん名探偵としてホームズの名は知っていたけれど読んだことも無くましてや作者がドイル(いやワトソンか)という人だと意識もせず。
結局『ホームズ』に嵌まるのはNHKグラナダホームズを見てからです。
関係ないけど新潮版よりは創元版の方が断然好きでそちらで揃えていたんだけどほとんど消失。

エラリー・クイーン
『Yの悲劇』(ハードカバー)
これは、まぁ、これから読んでも全然問題ないですね。というよりクイーンで1冊選ぶならこれになるでしょうけど。これも秋田書店のシリーズ。
子供向けにいろいろはしょられていて(一家に巣食う病気やたしか登場しない人物もいたはず)後でちゃんとしたの(語弊アリ)読んでびっくりした覚えがあります。