3rd DAY「動かないので動けない日」

夜明け間近の白い闇の中、3人は小声で相談している。*1

「……優先順位はどうなってたっけ?」とルールに目を落として
「入札ポイント、指名順位(リスト順位)、じゃんけんで入札時刻か。ちぇっ」
「?」
「いや、入札時刻のプライオリティが高いようならフライングしようと思ったのさ」
「抜駆けは失格じゃねぇか?」
「いや、日本標準時とは記されていないからさ、9時間早く入札できるかなぁ〜って。なんて素敵に国際派」
「…(セコすぎ)」
「…(狡い)」
「1品、2品ならほぼ確実だよね、50点ずつ入れればいいから」
「じゃんけんで負けるかもしれねぇぞ」
「じゃんけんより先にリスト順位があるじゃない」
「いや、50ポイント入れるならリスト順位は考えなくてもいいんじゃないかな、50ポイントを注ぎ込む品をリスト下位におかないだろうから」
「なんでさ、最高値(50ポイント)を入れとけばそこそこ安全じゃない?」
「50ポイントを入れるってことはどうしても欲しいってことだよ。そして"競争が激しい" と予想したんだ。そう考えた人間が50点を入れたことで安心してリスト順位を下げるものだろうか? 他にも50点を注ぎ込む奴がいるかもしれないのに? かならず1位に入れてくるさ」
「つまり"50点で入札するならリスト1位に入れろ"ってことだね」
「逆に言えば"リスト2位には50点注ぎ込んではいけない”となる」
「??」
「なんでそうなるんだ?」
「いや、ふとそう思ったんだけど、なんでだろう?」(※後記 これなんでそう思ったんだろう? ホントに思い出せないけどkleinさんが2位50ポイントで落札できてるので、間違ってるんだろうけど)
「おいおい、しっかりしてくれよ。…そこまでしてじゃんけんで負けちゃ浮かばれねぇな」
「そうなんだよ。ああ、入札時刻の優先順位がじゃんけんより上だったらなぁ。榊原郁恵のピーターパンばりにフライングするのに」*2
「さすがにじゃんけんは読めないものねぇ。あ、みんなのブログに言及ないかな?」
「じゃんけんについて?」
「そう、"そうそう、じゃんけんといえば、私はいつもこの手を出すことにしています"っって感じの」
「ないだろ流石に。無理矢理すぎる」
「じゃあさ、こちらから干渉する。たとえば『攻殻』の記事中に"タチコマはチョキかグーしか出せません"とかコメント入れる、Loveさりげなく」(※手の構造うろ覚え。たぶん"パー"も出せます)
「ぜんぜんさりげなくない。もっとデリケートに扱わないと。じゃんけんの手を干渉するより狙い目の品で干渉しようよ、まずは」



「……もうちょっと欲張ってもいいんじゃないか? と思い始めています」
「品目を?」
「そう、3品だけじゃなくてさ、2ポイントずつ10品ほどに流すの。そうすりゃ被らなければ何かしら落札できるんじゃない? 」
「2点(ポイント)? 1点(ポイント)じゃなくてか?」
「なるほど、全品に1ポイントずつって作戦はありだと思うのさ。一度は僕も考えた。少なくとも1品も落札できない事態は避けられるだろうし。(※)実際にはそこまでじゃないにしろ本命に50ポイントくらい使って残りを1ポイントずつ50品に振るってのは充分有り得ることだと思うから2ポイント入れとくのがいいかなって」
「と考える奴がいれば3点(ポイント)入れるのが賢明だ」
「それを言い出したらキリがないもの」

(※実際には全品1ポイントな参加者が2人いれば"どちらか一人は全敗"するってことに今更気づいた、1品毎にじゃんけんの手を設定するわけじゃないからさ)
(※※↑じゃんけんの優先度をリスト順位より上と見ていたことによる誤解。実際にはリスト順位が優先するから"全敗"は避けられる。全品に1ポイント入札するような人はリストをそのままコピーするだろうから例えばリスト潤・を最後に持ってけば99品目についてはリスト上位をキープできるだろってことはみんな考えるか。コミックブロックだけ上に持ってくかもしれないし。そうすると全品1ポイント(ただしリストはシャッフルして)ってわりと有効な手じゃないだろうか、とも思ったりする、なんて書き方は攻殻の欄外コメントみたいだなって思いました、はい。)


「で、何が欲しいのさ?」
『ぱらりらろまん』」
「あ、それ欲しい」
「うむ、俺も」
「じゃ2ポイント。『ロケットガール』4巻買った?」
「入院前にamazonに注文しといたんだけどさ、他の品との兼ね合いもあって発送が9月末だったの。それくらいなら退院してるだろうからいいかな、って思ったら9月10日くらいにもう発送された。流石に開封されたら目も当てられないから会社に転送するわけにもいかなくてさ、妹のところに転送した」
「妹に?あいつだって亭主持ちじゃないか。兄を見る目変わらないか?」
「大丈夫、あいつも昔はりぼんっ子」
「いや、大概の女はりぼん読んでるの、小学生の頃なら」

「『ドラクエV三巻セット』」
「僕フローラ派だったのに。過去への旅で親子再会、酒を酌み交わすシーンはよかったなぁ、はっきり自分の身元を明かしちゃうのね、信じてもらえないけど。"何者だ"、"あなたを知る者です。未来を知る者です。ラインハットにいってはなりません"ってね。んで現代に戻ってきた後に泣くんだよな、これから苦難の日々を送るだろう幼い日の自分を思ってさ。あの場面もっと書いてくれればよかったのに、って持ってるじゃないか!でっかい版」(※ここらへんの場面うろ覚えで書いてます)
「あった?イラストいのまたむつみだった?」
「それは覚えてないけど、あるよ、どっかに。」
「物置か押入れかは大きな問題だよ?それに文庫は持ってないじゃん。たぶん在庫数2セット以上あるよ?1点入れとかない?」
「それって上位2人、というより在庫数までが落札できるってこと? そんなルールに明記されてないよ?」*3

「『オンラインの微笑』」
パソ通モノらしいですな。そういやさ、こないだ押入れ漁ったら昔使ってたモデムが出てきたよ。」
「へぇ〜、ハードオフに売る?」
「金にはならないだろう。300bpsだぜ」
「300bps!! あったねぇ、1行づつ送られてくるテキストが目で追えて理解もできた」
「1"文字"ずづだよ、1行は1200bps。落としといてオフで読もう、なんて気にもならなかったな。落としてる最中に読めちゃうから。あんなメッセージ送り速度のPCゲームがあったら速攻でゴミ箱に捨てるね」
「で?」
「"で?"、とは?」
「ポイントくれる? 『オンライン…』に」
「あぁ、2ポイントあげましょう」

「『ランサー…」
「許可」
「早いよ。こないだ『透け透けカメラ』もらったじゃない?どうだった?」
「いやぁ、参った。カメラ知識無いから全然その方面の面白さがわかんないんだもん。でも透け透けカメラは男の夢です、描写がやらしいよね、うひひ」(※「うひひ」作中で多用される笑いの描写)
「後で『UFOカメラ』も入手したよね。結局気に入ったんじゃないの」

「『女王陛下のえんま帳』」
「これって『薬師寺涼子』コンビ?」
「『銀英伝』は道原かつみさんだったからそうじゃない?」(※ノベルズは加藤なんとかさんだったような)
「どんなんよ? これ1冊で完結してるの? やだよ、待てど暮らせど出ない続巻を待つのは」
「こうして出品してるから完結してると思うけど…。調べてからにする」

「『ハッカーの…」
「却下!!」
「だから早いよ。なんでさ、こないだ『サディスティック・キラー』読んでたじゃん、朝まで」
「手術当日の朝までね。あれで体調崩したんだよ。それに、イヤ、イヤ、あの女が嫌い〜っ!!」
「子供か。んなことばっかり言ってるからいつまでも一人なんだよ」
「別にそんな理由だけで拒否してるんじゃない」
「じゃ、何でさ?」
「…持ってるから」
「…って、持ってるぅ?」
「持ってます。探しました。買いました」

「『われはロボット』決定版」
「これも持ってるじゃないか!」
「うん、持ってる。創元の『わたしはロボット』も持ってる。でね、角川からも出てたのよ。知ってた?」
「映画『アイ ロボット』やったからだろ? 映画のノベライズだと思ったらまんま『われはロボット』の新訳だったからびっくりだよ。買っちゃったけど」
アシモフコレクターと化してない? だったら『コンプリート・ロボット』も買えよ。」
「ん、あれは高いし、重い」

(速報:明日退院決定)

「結局丸々3週間以上。長かった、ひたすら長かった」
「まだしばらく外来で通わなきゃいけないけどね」
「だいたいなんでこんなに入院しなきゃいけなかったのかわかんないよな。だって入院2日目に手術して、術後4日後には点滴外れてたんだぜ。途中外出許可とらずに帰宅してたよな、らき☆すた見に。」
「1回録画失敗してたんだよ。島本須美さんが"かなた"役で出てた回。なんか良かったらしいよ、泣けたらしい。それが悔しい、何よりも」
「(…コイツはホントに… )読むもの無くなって途中抜け出してブックオフ行ったよね」
「あぁ、めざましテレビでドラマ『ガリレオ』のことやってたの。で、読みたくなったんだけど院内の書店にも図書コーナーにもないから回診終わってから抜け出したんだけど城○図書館にも明○堂にもなかったの。で坂下りてイ○○文楽館に。そこにもなかったからその近くのブックオフに行ってやっと見つけたの」
「めちゃめちゃ元気じゃないですか。なんで入院してたの?」
「ボクにもそれがわからない、やたら元気だったから途中から看護婦さんにもかまってもらえなくなった。いっそのこと"なにか仕事させてくれ"って言いたかったもの。シーツ交換とか」

「大変なことに気づいてしまいました、これを見てください」
画面を指す。先とは違う表がある。
(※後記 ここで予想参加者の過去のGET品の表を見ながらみなさん(主にゆえさんとぜろうさん)の狙い目を予想しようとしたんだけどめんどくさくなって挫折。
 ただ、ゆえさんもコミックばっかじゃないよ、ってことを書こうとしていたような覚えがある。もう結果わかっちゃったので今更だけど)



(これは使えない)
「camiwoさんやkleinさんは1品は『猫の尻尾』にくるよね。何ポイント使うかな?」
「見せてもらうぞ、その覚悟!! "狙ってます宣言"を『猫の尻尾』に出させていただきます」
「はぁ? 誰が? 僕たちが!? いくらなんでもそれは」
「血迷ったか?」
「いいんだ、競り合わせて奴らに50ポイント消費させるっ!! 他にまわす力を弱らせてやる、ふは、ふはははは……」
「しっかりしろよ、今更僕たちが"持ってない振り"して通じると思うか?持ってるんだぜ」
「なりすまします!!」
「なりすま…って、ハァ!?」
「なりすます、他の人の名を騙ります、騙らせていただきます。どうせ投稿者のIPアドレスがわかるのはGMだけだ。(※ですよね?)奴らにゃわかりゃしねぇさ。なんとなれば×××××ばいいっ」
「(こいつ言ってはいけない事を大声で…)この部分公開時に削除しなきゃいけないじゃないか」
「俺達自身の名に於いて宣言するだけならアリだよな、バレたってでめりっと無いし」
「頭まで何言い出すんだよっ」
「いいや、全力で騙ってやる。ユキノでございまぁす。オッス、オラゆえ。ボク、んもどらえ…」
「駄目だ、コイツ壊れた、頭、頼む」
「承知っ」
「『猫の尻尾』絶対取ってやる、がるるるるぅ(ドスッ)、ウッ…」
「しばらく放っとこう」

*1:21時消灯、就寝だった。そりゃ、3時に目が覚めるって

*2:追記:参った、しょーすけさん、本当にそのとおりです。完敗だ。考察を読んだ時あまりにショックで寝込みそうになった。あぁ、いかに非難を受けようとフライングすべきだったのだ、タッキーばりに

*3:この「在庫数だけ落札できるのか?」という疑問は「猫の尻尾」にcamiwoさんとkleinさんを競り合わせることができるのか? という手を使えるだろうかってことなんだけど。 少なくともQUMAYさんのところに「猫の尻尾」が1冊しか無い、ということはありえないだろうさすがに